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大隅良典さん ノーベル賞受賞

東京工業大栄誉教授の大隅良典氏(71)が、
ノーベル医学・生理学賞を受賞しました。

日本人のノーベル賞受賞は3年連続で、
昨年の医学生理学賞の大村智・北里大特別栄誉教授、
物理学賞の東京大宇宙線研究所長の梶田隆章教授
に続き25人目です。

医学・生理学賞の受賞は、
1987年の利根川進マサチューセッツ工科大教授、
2012年の山中伸弥京都大学教授、
去年の大村教授に続いて4人目となりました。
本当に、おめでとうございます!



大隅良典さんの功績


大隅さんは、生物が細胞内で不要になった
たんぱく質を分解し、再利用する
「オートファジー(自食作用)」
と呼ばれる現象を分子レベルで解明しました。

オートファジーに不可欠な遺伝子を酵母で特定して、
生命活動を支える最も基本的な仕組みを
明らかにしたのです。

オートファジーが、がんや老化の抑制に
関係していることが近年明らかになっていて、
さまざまな病気の原因や治療法などの
医学的な進歩につなげた功績が高く評価されました。

オートファジーとは


オートファジーは、
ギリシャ語の「オート」(自分)と
「ファジー」(食べる)を組み合わせた造語です。

生物の細胞内の栄養がなくなると、
タンパク質などを取り囲むオートファゴソームという
小胞ができます。

その小胞が、分解酵素が入った細胞小器官と融合し
タンパク質をアミノ酸に分解し、
栄養源として再利用する仕組みが
「オートファジー(自食作用)」です。

オートファジーの現象は、1950年代からわかってましたが
分子レベルでのメカニズムや生理学的な意義は謎でした。

昭和63(1988)年、大隅さんは、
酵母でタンパク質などが分解されていく様子を
光学顕微鏡で観察することに世界で初めて成功します。

平成5年にはオートファジーに不可欠な
14種類の遺伝子を特定し、働きを次々と解き明かしました。



大隅良典さんの関連株


ノーベル賞発表シーズンとなると、株式市場では
「ノーベル賞関連銘柄」が大幅高になりやすい傾向にあります。

2002年に島津製作所の田中耕一氏が、
ノーベル化学賞したことで島津製作所(7701)の株価が
大きく値上がりし、注目が集まりました。

大隅良典さんの研究は、がんや神経変性疾患など
多くの病気の発症に関連することもわかっています。

したがってバイオや製薬関連の株にも影響を与える
可能性もなきにしもあらずではないでしょうか?

授賞式は12月10日にストックホルムで行われ、
賞金計800万スウェーデンクローナ(約9500万円)が
贈られるそうです。
本当におめでとうございます!




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